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ケアシートブログ
ニュース2026-01-07

「ダースモール(Darth Maul)・ライン」偶然みたいに始まった、新しい物語

リーピンリーチーズを代表するラインのひとつ 「ダースモール(Darth Maul)ライン」。 実はこれ、ある一人の“好奇心”から始まったんです。 「スティーブ」さんはリキエナスゲッコーのブリーダーとして いろいろな個体を集めたり、繁殖(ブリーディング)をしたりしていました。 そして2011年、2匹の個体と出会います。 最初の子はオスで、アメリカから「コギス」としてお迎えしました。
次の子はメスで、この子はヨーロッパから「コギス」としてお迎えしました。
ところが、この2匹を一緒にして観察していたスティーブさんは すぐに「何かが違う」と感じたんです。 オスは亜成体のころ、ピンクっぽいパターンを持っていて メスは一般的なコギスよりずっと豊かなパターンと、独特な構造を見せていました。 体つきも、カラーも スティーブさんが何年も育ててきたコギスたちとは明らかに違っていたんですね。
その好奇心が、新しい挑戦の始まりでした。 スティーブさんはこのペアでブリーディングしてみることを決め その結果生まれた子たちが 今、私たちが知っている「ダースモール・ライン」の始まりになったんです。
「Darth Maul」という名前は あの有名なスター・ウォーズのキャラクターから着想して付けられました。 黒と赤が交差する強烈なコントラストが 映画の中のダースモールの顔を思い出させる、ということだったそうです。 私も、名前の付け方が本当にうまいなと思います。
1:Lava(ナムホンレプタイル)/ 2:Pumpkin(Leapin' Leachies) 濃いグリーン、またはブラックのベースの上に 鮮やかな赤いパターンが広がるのが特徴です。 成体になるほど、その赤の深みがさらに濃くなっていきます。 そして何より注目したいのは、このラインの「色味の固定力」です。
私はここ数年、多くのダースモール・ラインの子たちを実際に見て そして輸入もしてきました。 これはあくまで私の個人的な意見ですが リーピンリーチーズの中でも特に安定した遺伝を維持していて、世代を重ねても 特徴的な“赤いパターン+暗いボディトーン”がほとんどそのまま受け継がれていきます。 だからこそ「ダースモール・ライン」は ただ見た目がきれいなだけじゃなく 遺伝的な一貫性を備えたリキエナスのラインとして評価したいんです。 面白いのは、この「ダースモール・ライン」が最初に世に出たとき ほとんど注目されなかったということです。 スティーブさんがこのラインを公開した当時 人々は「ほかのリキエナスと何が違うの?」という感じで あまり関心を示しませんでした。 でも2014年、すべてが変わります。 その年のある日、1匹の特別な個体が世に姿を現したんです。 グレーがかったボディの上に、ふわっと広がる紫のパターン。 それまで一度も見たことのない色味でした。 この1枚の写真が公開された瞬間 リキエナスのコミュニティは大きな衝撃に包まれました。
当時は「紫のパターンを持つリキエナスゲッコー」が人気だった時期でもあり そのぶん、この個体の登場は一気に多くの人の視線を集めました。 私も、この写真を初めて見たときの記憶が今でもはっきり残っています。 その後も、ダースモール・ラインは次々と驚きを見せてくれました。 2014年の“紫パターン個体”で注目を集めたあと、数年が経って もう一度人々を驚かせた出来事がありました。 それが、このラインからメラニスティック(Melanistic)個体がハッチし始めたことです。
スティーブさんもこのときは、「まったく予想していなかった」と話していました。 そして運よく、リーピンから韓国に入ってきた 「メラニスティック・ダースモール」の子は7匹います。 そのうち6匹は成体で、1匹はちょうど亜成体になったところだと思います。^^
リーピンリーチーズの「ダースモール・ライン」は 最初から派手だったわけじゃありません。最初は、誰にも注目されなかったんです。 でも時間が経つにつれて、このラインは自分だけの色で 少しずつ世界に語りかけ始めました。 紫のパターンと不思議なボディカラーで初めて世に姿を見せたあの日 そしてメラニスティック個体がハッチしたその瞬間 それはひとつの新しいリキエナスゲッコーのライン、そして私個人の目から見ても リーピンリーチーズの歴史の中で最もドラマチックな進化の象徴になったと思います。
私にとってダースモール・ラインは、単なる血統以上の意味があります。 一人の観察力と好奇心が生み出した結果であり 時間と継続がどれほど大きな価値を作るのかを示す証でもあるんです。 「アイザックの森」でこのラインを紹介する理由も、まさにそこにあります。 遺伝的な美しさ、受け継がれてきた歴史、そしてそこに込められた人々の情熱 リキエナスが好きな人なら、これは必ず知っておくべき物語だと、私は信じています。